古い和傘が変じた付喪神
傘化け
からかさ小僧 / 骨傘 / 唐傘お化け / から傘おばけ / 傘おばけ / 一本足 / からかさ一本足 / おばけかさ
百年目を待ちきれなかった古傘が、骨を鳴らして夜道に立つ。一つ目が笑えば、次の風で足元が浮く。
概要
傘化けは、古い傘が変じた付喪神の代表格。一つ目、一本足、長い舌を持つ姿で親しまれ、江戸期以降の絵画や玩具で定着した。恐ろしさよりも、捨てられた道具がひょうきんに動き出すおかしみを帯びている。日本のお化け像の定番として扱われる。
出現
物置や蔵に忘れられた古傘が、夜になると一本足で跳ね出す。雨上がりの路地や人通りの絶えた屋敷の庭に現れ、舌を出して人を驚かせる。大風の日には外へ出て、風に乗って人を大空へ舞い上げることもある。古道具が集まる暗がりほど出会いやすい。
伝承
鳥山石燕『画図百器徒然袋』上巻の「骨傘」が主要な古典図像であり、付喪神思想と結びつく。現在よく知られる一つ目一本足の姿は、江戸から大正期のお化けかるたや玩具、絵本を通じて広まった。室町期の傘妖怪とは姿が異なる。
特徴
傘の胴に一つ目を開き、舌を出して笑いながらぴょんぴょん跳ねる。破れた紙と骨をひるがえし、突然目の前に立って肝を冷やす。凶暴さより悪戯好きの気配が強いが、強風の日には人をさらうほどの浮力を得る。仲間同士で連なって移動することもある。